ピート香とニューポット香を飲み比べて確認したお話
以前バーで
以前アナンデール3年をバーで頂いたとき、強めにピートを感じたのですが、ボトルに書かれたテイスティングノートにピートの文字はありませんでした。
マスターに尋ねたところ、
「ニューポット感(焼酎っぽさ)の方が感じられるような。 どちらも口に入れたときの刺激が強いので、2つを混同しているのかもしれない」
との返答。
確かに
私はよく、家でアードベッグ5年を飲む。これはピートが強く効いている所が好きなんですが、熟成期間が5年と短めであり、私がピートと感じていた香りの中にニューポット感が混ざっていてもおかしくない。今度確認せねば。
という出来事が発端で、今回は
- カリラ15年 アンピーテッド(アイラ)
- カリラ12年(アイラ)
- ドーノッホ ニューメイク 2018(ハイランド)
の3種類を飲み比べました。
熟成年数は違いますが、同じシリーズのピート・アンピートを比べれば、違いからピートが感じ取れるはず。そのうえで未熟性のニューメイクスピリッツを飲めば、ピートとニューポット感を識別できると考えました。
テイスティング
カリラアンピート15年
香り:ハチミツ、リンゴ、干し草?
味わい:ハチミツ、リンゴ、潮気
カリラ12年
香り:ピート、ほんのり磯っぽい
味わい:ピート、ハチミツ、リンゴ、潮気
ドーノッホ ニューメイク
香り:焼酎、わかめ
味:焼酎
まとめると
カリラ
カリラ2種はハチミツやリンゴといった華やかな香味が共通しており、12年の方はそれらをピートが包んでいるといった印象で、この時感じたピートと自分のイメージするピートが似ていたことに少しホッとします。
ドーノッホ
ドーノッホのテイスティングはすみません。ニューポット感、というか焼酎っぽさが強すぎてほかの香りが分かりませんでした…ネットだとワクシーとかフルーツとか言われてます。
ただその香りから、私がアードベッグ5年で感じていたピートと似通ったものを感じました。やっぱりニューポット感とピートを混同してたみたいですね。
余談ですが、ドーノッホ蒸留所は発酵時間が7~10日と一般的なウイスキーの2倍以上の時間をかけています。発酵時間が長いと酸味が強いもろみが生まれ、結果としてすっきりしたウイスキーになるとか。
おまけに
今回の目標であったピートとニューポット感の嗅ぎ分けは達成できました。最後に締めとしてグレンアラヒーがあるか尋ねたところ、
「ボトラーズならありますよ」
とのことで
ウイスキーファインド JAZZ グレンアラヒー12年[2004]
香味:初めはアルコール感強いが時間経過で柔らかく。甘くて濃い。杏?アプリコットのような甘さ
ラベルがめちゃくちゃカッコいい。そしてジョジョっぽい。 初グレンアラヒーがボトラーズでも良いのかなんて思いながら、アプリコットとかプルーンみたいな、濃くて甘いウイスキーでとても美味しい一杯でした。ぜひオフィシャルも飲みたいですね。
次はハイランドパークで内陸系ピートを飲んでみるか、ハチミツ・カラメル・麦・砂糖といった甘さの質を比べてみたいです。