グレンファークラスのプチ縦飲み
ウイスキーの縦飲みをしたくなって
ウイスキーを飲んだり読んだりする中で縦飲み(垂直飲み)という単語を目にします。
同じ蒸留所の熟成年数が異なるウイスキーを飲み比べることで、蒸留所の特徴であったり樽や環境が熟成にもたらす影響を五感で感じられるとか。
今の自分がどこまで出来るか分かりませんが、面白そうなのでやってみようと思います。
購入したもの
今回はグレンファークラスの10年、12年、105が各50mlずつ飲めるセットを購入しました。
縦の幅がかなり狭いので、プチ縦飲みとでもしましょうか。10年と12年を比べて2年分の変化を感じられたらいいなとか、グレンファークラスの特徴を掴みたいなとか、そんなことを考えながら飲んでいきます。
テイスティング
グレンファークラス10年
色:ゴールド
香:乾いたレーズン、黒糖、ハチミツ、花、カラメル
味:熟した果実、レーズン、ピート
グレンファークラス12年
色:淡いゴールド
香:乾いたレーズン、干し草、ハチミツ、杏
味:渋みを伴う甘み。レーズン?シェリー?
グレンファークラス105
色:ブラウン
香:甘いレーズン、カラメル、ハチミツ
味:甘く濃いレーズン。
感想
10年と105は非常に甘く、ハチミツというより黒糖やカラメルのように感じました。また12年は甘さが抑えられ、代わりにシェリーっぽさというか、レーズンに干し草を加えたような渋みのある味わいでした。
10年で感じたピートを12年では感じられなかったり、代わりにシェリー感が増していたりと2年で結構変わるものですね。
あくまで年数表記は最も若い原酒の年数ですから、2年でピートが大人しくなったというよりは、ブレンドされた原酒の比率が変わったことに原因がありそうです。
今回は10年と12年でだけでしたが、さらに15年、17年と飲み比べた変化も味わってみたいものです。フレンファークラスは40年物までありますから、縦飲みが楽しみやすい銘柄ですね。
ところで
今回の感想でシェリー感という言葉を使っていますが、私はシェリー酒を飲んだことがありません。
以前ダルモアを飲んだ時、テイスティングコメントにあったどっしりとしたシェリー感という言葉から、この干し草とレーズンを合わせたような香りがシェリーなのかと記憶しているだけです。
今回の飲み比べで、自分が感じた香味を正確に表現するために、本物のシェリー酒を飲む必要があると感じました。他にもフィノ・オロロソなどが、空き樽としてウイスキーの熟成に関わっているので、合わせて飲んでみたいですね。