花と動物10種飲み比べ
最近のウイスキー事情
記事を書くのが久しぶりになってしまいました。
ここ1.2ヶ月ほどはピートの効いたウイスキーを中心に飲んでいたのですが、
細かいことは分からんがガツンときて美味い!
といった感じで飲み進めていた為、何を飲んでも違いが分からなくなっていました。
そのため、ここらで一旦ピートから離れて、しばらくは繊細なウイスキーをメインに飲みつつテイスティング能力を高めていきたいと思います。
あのシリーズを
繊細なウイスキーと聞いて頭に浮かんだのが、UD社の花と動物シリーズでした。
UD社が所有する蒸留所から特定の銘柄・特定のビンテージのボトルが選ばれたもので、ボトルのラベルにはそれぞれの蒸留所に馴染みの深い花や動物がプリントされています。
マイナーな蒸留所が多いので以前から飲んでみたいと思っていましたし、そもそも花と動物なんてかなり繊細そうなネーミング。
ネットで調べると量り売りで10銘柄のセットが販売されていたので即購入。
飲み比べてそれぞれの違いを味わいます。
銘柄紹介
今回購入したセットには、
ストラスミル12年
ブレアアソール12年
マノックモア 12年
リンクウッド 12年
グレンロッシー 10年
オスロスク 10年
インチガワー 14年
グレンスペイ 12年
ベンリネス 15年
ティーニニック 10年
の10銘柄が入っていました。
花と動物はラインナップが増えたり減ったりした結果、今は26の蒸留所で構成されているようです。
現在入手できるボトルは何種類あるのか…。
それでは飲み比べていきます。
テイスティング
ストラスミル 12年
色:琥珀
香:リンゴ、黒糖、シナモン。
味:甘さが強く、時々シナモンがピリッと顔を出す。余韻はスパイシーで長い。加水でほんのりオレンジ、口に含むと胡椒。
ブレアアソール 12年
色:にぶい琥珀色
香:香り立ちが強い香りはパウンドケーキ、甘く香ばしい。硬く詰まったモルト。
味:マロンクリームと黒糖。生姜。余韻は短い。ナッツ。
マノックモア 12年
色:麦わら、薄いレモン
香:草、薬品。
味:はちみつ漬けレモンとシナモン。苦みと甘み。味わいに厚みを感じる。余韻は甘く長い。
リンクウッド 12年
色:淡い金色
香:白い花の香り
味:コク。麦。花のような華やかな甘さ。
グレンロッシー 10年
色:淡い金色
香:麦、草。甘く爽やか
味:味わいはドライでスパイシー。舌に残る苦み。それでいてすっきりした甘みとバターのようなまろやかさ。余韻はビター。
オスロスク 10年
色:透き通った黄色、ハチミツ
香:ベリー系、アイスのコーン
味:リンゴ、ベリー、非常に甘くフルーティー。余韻が甘く細い。少しドライ
インチガワー 14年
色:ゴールド
香:青りんごと柑橘の爽やかな甘い香り。
味:潮とクッキー。余韻はじんわり長く苦い。複雑でいろんな要素を感じる
グレンスペイ 12年
色::透き通った黄土色
香:グラスに注いですぐ香りが広がる。杏仁豆腐、甘い麦。
味:柑橘と麦。甘い。余韻はスパイシーで長い。
ベンリネス 15年
色:シロップ、オーク、ピート。
香:オーク、スパイシー、焦げた胡麻。
味:余韻は甘くてドライ。あまり長くない。
ティーニニック 10年
色:薄い金色
香:草系の香り。ミント、リンゴ。
味:甘くドライ。薬品、針葉樹。奥にピート、リンゴ
感想
今回、オスロスクが1番のお気に入りでした。麦やベリーの甘味とバターのような舌触り、余韻まで甘さが残るのがポイント高かったです。
逆に草やハーブ系の甘みを持つウイスキーが苦手というか、苦味を連想してしまいあまり好みではありませんでした。香り自体は好きなんですけどね。
花と動物、いいですね。どれも甘く華やかで、草系・麦系・フルーツ系の3通りの甘味を柱として、潮やウッディ、バターなどの特徴をそれぞれが持っていました。
また飲み口が似ているウイスキーでも、余韻が一方は甘く、一方はビターだったりするのが面白かったです。何がこの差を生むのでしょうか。