久々のバーとオロロソシェリー樽
待ちに待った緊急事態宣言の解除。
6月からバーに行けていませんし、ずっとこの日を楽しみに待っていました。
今回はまだ飲んだことがない蒸留所のボトルを飲むことに。
テイスティング
THE WHISTLER 10years
ザ ホイッスラー 10年
樽:バーボン樽8年+オロロソシェリー樽2年
abv:46%
香:アプリコット、黒糖、奥からミント、ほんのり枯草
味:濃い甘さ。プルーン、レーズン。
アイリッシュウイスキーをまじめに飲んだことがないなと思い、1杯目に注文しました。
こういう黒糖みたいな濃く甘い香り、結構好きです。グレンファークラス10年も似たような香りだったなと。
シェリー樽からくるレーズンの甘さに加え、アイリッシュらしいフルーティーさも感じられて非常に美味しかったです。
GLEN SCOTIA 2000 BOURBON BARREL #407
ANNIE HALL BAR 5th ANNIVERSARY
樽:バーボン樽
abv:56.7%
香:バニラ、若い青草、黒糖、みかんの筋
味:度数高くずっしり甘い。塩キャラメル、アプリコット、じんわり潮。余韻長く甘い
飲んだ後の水が少ししょっぱい
2杯目はグレンスコシア。
キャンベルタウンモルトとしてよく耳にしますが飲むのは初めてです。
こちらは京都駅前アニーホールバーの5周年記念ボトル。 同店店長の辻氏が現地蒸溜所を訪れ、所長のイアン・マカリスター氏と共にセレクトしました。 ノンピートモルトを使用しファーストフィルのバーボンバレルで熟成。 2000年7月7日蒸溜し2019年12月に総数213本ボトリングされた超希少なシングルカスク。
参考: https://ultimatespirits.jp/shopdetail/000000000563
世界で213本しかないボトルに出会えたことに感謝。
香りからは甘さと共に若草の爽やかさや苦みを感じます。
口に含むとドスンと甘み。さすが56.7%。
初めは塩キャラメルのようなこってりした甘みでしたが、だんだんアプリコットのようなフルーツ感のある甘みに変化していきました。
終わりにかけてじんわり潮が抜け去り、その後長く甘い余韻が続きます。
終盤に来る潮のほんのり具合がグッときました。
とっても美味しかった。
JURA SUPERSTITION
ジュラ スーパースティション
樽:シェリー樽フィニッシュ
abv:43%
香:枯葉、銅、シェリー
味:レーズン。飲んだ後鼻から抜けるピート
ほんのりピートが効いたものを飲みたいと思い、アイランズでピート弱目なものを注文するとこちらを出していただきました。
香りを嗅いだ瞬間に枯れ葉のようなシェリーを感じます。
シェリーにも何パターンかありますが、これはあまり得意ではないかも。ダルモア12年が似た香りをしてましたね。
時間がたつと香りが柔らかくなり、ずいぶん飲みやすくなりました。
香り同様味わいにもシェリーの特徴がでており、非常に甘くておいしいです。ピートはほんのりと。
ブールバルディエ(ウイスキー版ネグローニ)
リキュールの甘さとオレンジピールの苦み、バーボンの甘い香りが合わさって非常に美味しい。
氷を包丁で切る瞬間を初めて見た。
カクテルの注文は初めてで、ロングカクテルとショートカクテルがある事すら知りませんでしたが、マスターに教わりながらなんとか注文。
ウッドフォードリザーブを使ったカクテルを注文すると、こちらを出していただきました。
めちゃくちゃ美味しい。甘いカクテルですがオレンジピールの苦みが全体を引き締めつつ長く残るので、飲んだ後も爽やか。
ウッドフォードリザーブの甘い香りも感じられ、非常に美味しかったです。
感想
舌の経験値が溜まってきたのか、似た特徴を持つウイスキーの記憶を引っ張り出せるようになってきました。
似た香味のウイスキーには共通の構成要素があるでしょうし、逆に言えばその要素からウイスキーの味わいを予想することもできます。
今回ですとオロロソ樽での熟成が黒糖のような風味を生むことが予想できますし、そこからオロロソ樽で熟成されたウイスキーは自分にとって当たりボトルになる可能性があると予想できます。
もっと色んなウイスキーを飲んで経験を積んでいきたいです。