ぐーやんのウイスキー道

ウイスキー初心者の私がウイスキー道を歩むブログです

樽に目を向けたアイラウイスキー飲み比べ 

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次に買うウイスキー


最近順調にウイスキーを空け進め、今手元にある瓶はミニボトルも含めて4本に。
新しいボトルは何を買いましょうか。

今まではほぼ直感で買うウイスキーを決めていましたが、今回は飲み手としてのステップアップのため、
樽に注目して何を買うか考えることに。

ウイスキーの熟成には主にバーボン樽とシェリー樽が使われ、
それぞれの樽で熟成させた原酒をブレンドすることで様々な個性を持ったウイスキーが作られます。
そこで、バーボン樽原酒のみ、シェリー樽原酒のみ、バーボン+シェリー樽原酒の3パターンのウイスキーを実際に飲み比べて、
違いや好みを探っていこうと思います。

今回飲むのは
ボウモア 12年
ラガヴーリン 16年
ラフロイグ 10年
アードベック ウーガダール
の4本です。

次に買うボトルの参考にするため、今回はアイラ尽くしです。
樽とピートが組み合わさるとどうなるのか期待。

テイスティング

Bowmore 12 year old
ボウモア 12年
樽構成:バーボン+シェリ

香味: 磯、油性マジック。わかめ。みかん。
口に入れるとクリーミー。時間経過で柑橘系の甘さ強まる。
ピートというより磯。後味は甘いが余韻は長くビター。

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ボウモア 12年

まずは定番のボウモアからです。
ボウモアの樽構成はバーボン樽65%、オロロソシェリー樽35%とのこと。
口に入れた時のクリーミーさはバーボン樽由来でしょうか。ピートは煙たさではなく磯っぽさを強く感じ、頭の中にワカメが浮かびました。
柑橘系の甘さも相まって非常に落ち着く美味しさ。


Lagavulin 16 year old
ラガヴーリン 16年
樽構成:バーボン+シェリ

香味: 磯2出汁8な旨みを感じるピート。時間経過で塩キャラメル。余韻長くピート。

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ラガヴーリン 16年

ボウモアと同じくバーボン+シェリーの組み合わせですが、シェリー樽原酒は1割ほどで残り9割はバーボン樽の原酒を使っているとか。

16年熟成なので粘性もありオイリーな口当たりでした。

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旨みを感じる出汁のようなピートにリッチな酒質が相まって、非常に美味しいです。


Laphroaig 10 year old
ラフロイグ 10年
樽構成:バーボン

出汁的ピート。薬品。バニラの甘さと塩

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ラフロイグ 10年

バーボン樽熟成のアイラといえば真っ先にラフロイグを思いつきました。
想像よりピートの薬品感が穏やかでしたし、塩気や樽由来のバニラ的甘さがとても美味しかったです。
(しかしながらあまりにも薬品感が薄いというかラガヴーリンっぽいような…?グラスが洗いきれていなかったのでしょうか。)


Ardbeg Uigeadail
アードベック ウーガダール
樽構成:バーボン+シェリ

香味:燻製混じりなピート、奥に細くレーズン。
レーズンの甘さ、アードベックの甘さ、ピートが絶妙なバランス。
余韻非常に長くピートとレーズン。

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アードベッグ ウーガダール

飲む前に気づいたのですが、ウーガダールはバーボン樽+シェリー樽構成でした。シェリー樽の特徴が強く出ているということでシェリー樽代表としますが、次回以降は要確認です。

アードベッグは昔から好きですし、シェリーとピートの組み合わせも大好物。絶対美味しいやつだ、と思っていて予想通り。
煙たいピートとシェリーの甘味が口いっぱいに広がりますが、絶妙なバランスで互いを引き立て合っています。
カスクストレングスらしいパワフルさで非常に美味しい。

感想

ボウモアってこんなに美味しかったのか。
正直、飲む前の本命はウーガダールでした。
ネットの評判、IWC(International Whisky Competition)の1位獲得、アードベック+シェリー樽という外れようのないスペック。
実際ウーガダールは爆発級に美味しかったです。

しかしながら、ボウモアは磯を感じる心地よいピート、柑橘系の甘さ、クリーミーさが非常に綺麗にまとまっていて、飲んだ瞬間に美味しさがしみ込んできました。

あまり期待していなかった分の反動ということもありますが、美味しさに軽く感動。一家に一本ボウモアの時代。

今回の飲み比べ、樽構成に関して新しい発見は出来ずじまい。
バーボンとシェリーの比率を見るより、バーボン樽熟成に限定して1stフィル、2ndフィルやリチャーの有無による香味の違いを飲み比べるほうが新しい発見はあったかもしれません。

というかノンピートタイプのウイスキーで比べるべき。次回はそうしましょう。